理学療法士の声

理学療法士を目指していても、理学療法士として現場で働いている人の声というものは、中々聞くことが出来ないと思います。

仮に、専門学校に講師として来ていても、本音を隠して、業務のテクニックをはじめとする技術面の質問にだけ答えて終わることがよくあるでしょう。

そこで、実際に現場で働いている理学療法士の声をまとめたので、参考にしてください。

まず、理学療法士の年収ですが、平均400万円前後です。

しかし、理学療法士は専門学校や養成所の乱立によって、需要に対して数が増えすぎています。

そのため、病院だけでなく、福祉施設で働く場合もあり、収入は減少傾向にあるとのことです。

次に、理学療法士の悪い点です。

先ほど述べたように、理学療法士が増えすぎたことで飽和状態となっていて、時に介護もさせられたりします。また、働く場所に限りがあり収入も減少傾向だということや、日々進歩する医療の現場で活躍するために多くの勉強時間を強いられて、帰宅時間が遅くなるなどが挙げられています。

最後に、理学療法士のやりがいは、患者さんの症状が良くなり感謝されることや、新しい医療の知識を身につけられることを挙げている人が多いです。

それでは理学療法士を目指して頑張ってくださいね。

理学療法士の職業事情

しぼみゆく就業率

理学療法士が就職できる確立は、年々低下しています。

病院や介護施設では、毎年理学療法士の募集をかけていましたが、希望する人が増加することにともない過飽和な状態となってきました。

多いところでは、倍率が40倍になる病院もあるそうです。

求人広告も勤めていたスタッフが退職しない限りだされることもあまりないので、理学療法士の採用率は厳しくなってくるものと思われます。

理学療法士の需要

理学療法士の需要は、前述したとおり多すぎるような状態が続いているので、あまり多くはありません。

また、小さな施設では、パートを雇ったり、介護士が替わりをはたしていることもあります。

ですが、これから高齢化が進めば、予防介護などの面で需要が高まる、という見方もありますので、まったく希望がないわけではないのです。

理学療法士の収入

理学療法士の平均月収は23万円ほどです。

手取りでは20万円前後といったところで、多すぎず少なすぎずといった金額です。

ですが、結婚して家族を養うとなると厳しい収入ではあります。

理学療法士が、収入を増やすには、スキルアップを怠らず積極的に自分を磨き続けるしかないようです。

精神医学を役立てる

精神医学の知識は、理学療法にも役立つことが出来ます。

なぜなら、患者の心に共感することでリハビリがスムーズに進むことがあるからです。

リハビリを必要とする患者の中には、精神的な問題から医師や療法士に心が開けないことがあります。

コミュニケーションが上手く取れれば、どうにかリハビリを進めることもできますが、そのコミュニケーションのとり方が難しいのです。

そんな時に、精神医学の観点から患者の気持ちを推測し共感することへとつなげていけば、リハビリを成功させることができます。

健康である部分とそうでない部分を捉え、適切に判断するのは理学療法士の技量でもあります。

身体の障害だけでなく、心の傷も同時に治療できれば、リハビリの成果は格段に上がります。

患者の健康促進と身体能力の回復を同時に行えるので、その相乗効果は大きなものです。

以上のことを踏まえると、理学療法の手助けとして精神医学の知識を蓄えておくことは重要なのです。

理学療法士科の体験入学

医療系の専門学校で理学療法士の育成を行っている学校はいくつもありますが、選ぶときには実際にその学校に行ってみて体験入学などに参加してみましょう。

どの分野であっても体験入学・体験説明会にはその学校独自の教育が前に出てくるものです。

理学療法士の体験入学でもまず説明を受けることは、「歩けない」という患者さんの状態を体験してサポートを考えるということです。

健常者として育っていると歩けない状態を経験するのはまれであり、患者さんの気持ちを体験を通して理解することが医療従事者への第一歩だといえます。

オープンキャンパスはこれから習うことの入り口を紹介して興味を惹くことが目的ですから、この段階でどのようなことを学ぶのか/学ぶときの自分の気持ちはどうなのかということを確認することが出来ます。

理学療法士科を設置している医療系専門学校はいくつもあるので巡ってみることをすすめます。

学校行事なども考えて理学療法士の勉強をするのにふさわしい専門学校を選んで下さい。

理学療法士の専門学校を選ぶ

理学療法士を志すのであればその専門学校のカリキュラムをじっくりと調べるべきです。

就学期間中に充分な勉強ができかつ国家資格の合格率・就職率も調べておくべきでしょう。

その一方で4年程度学ぶわけですから一般的なキャンパスライフも充実したものにしたいです。

専門学校の公式HPには学校の年間行事などが掲載されているので参考にしましょう。

いわゆるキャンパスライフをその学校で過ごすわけですから、スポーツ大会や文化祭があるほうが通うはりが出てくるというものです。

そういった行事に好き嫌いはあるとは思いますが、高校時代よりも構えずに参加できるのがこの年代の特徴ともいえます。

そして同級生として同じ時間を過ごした人とは卒業後も関係が続きます。

お互いに理学療法士としてある程度過ごしたあとに再会するのも悪くないでしょう。

また海外留学制度を敷いているリハビリ系専門学校もあります。

リハビリに関して日本より進んでいる国の様子を学ぶのは将来にとって悪くない選択です。

以上のことを総合的に勘案し理学療法士になるにふさわしい専門学校を選んでください。

理学療法士と作業療法士

リハビリテーションに従事する職業として、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、視能訓練士があります。

その中で、理学療法士と作業療法士はどう違うのでしょうか。

一般的には、理学療法士が体育会系、作業療法士は文化系と分けられているようです。

これまで書いてきたとおり、理学療法士は、大きなケガをした方、また障がいを持っている方が立つ、歩くなどの基本的な動作を出来るようになるためのリハビリをともに行う仕事です。

これに対し、作業療法士は、ある程度身体能力が回復した患者さんが、手芸や工作などを行い、日常生活に必要な能力の回復と向上を目指すリハビリの手助けをする仕事です。

段階の違いといってもいいのかもしれません。

それでも、どちらの職業も正しい知識と実習がなければ、就ける仕事ではありません。

まずは専門学校で3~4年間の勉強をして、基礎的なことを学びましょう。

そして国家資格を取得し、現場で働くという流れです。

リハビリに関しては、医師やその他の医療従事者の協力が欠かせません。

どの人とも知識を共有し、意思疎通を図れるように専門学校で学びましょう。

身体の構造を理解する

理学療法士として、働いていきたいのなら身体のことに関してはスペシャリストになる必要があります。

身体の機能が何も分からないようでは、満足なリハビリメニューを組むことはできません。

また、教科書に載っている身体の機能はあくまで基本的なことです。

あなたのところに来る人はそれら全てがイレギュラーである可能性のほうが高いです。

身体に何かしらの障害が出たから病院に来たんだから当たり前といったら当たり前のことですよね。

それらの異常を正しく理解して、身体の機能が回復するようなリハビリメニューを考えなけれないけません。

時には、今まで見たことない症例をの人を見ることになるかもしれません。

そんなことにも対応できるように常に勉強が必要なのが理学療法士です。

リハビリの技術なども常に新しく更新されていきます。

それらを敏感に吸収して、患者にアウトプットしていくだけの能力も必要不可欠です。

コミュニケーション能力も必要な理学療法士

理学療法士には、専門性の高い知識が何よりも必要ですが、患者の立場に立って物事が考えられるようでなければいけません。

もちろん、患者のわがままに耳を傾けろと言うわけではなく、あくまでもこちらが一見下手に出てるように見せかけて上手く患者を操縦していくんです。

正面からぶつかると問題になるかもしれないので、そこは上手く話術で操作していくだけの能力があるといいですね。

そのため、理学療法士にはコミュニケーション能力が問われます。

ただ単純にコミュニケーションを図ることも大切でうが、日常の何気ない会話から、患者の小さな内面の変化を感じたり、身体の不具合を察知することができます。

患者は自分の身体とは言っても、身体の構造などには詳しいわけではありません。

その為、本人はなんともないと思っている違和感がもしかしたら重大な症状の可能性がるという話は決して0ではありません。

それらを聞き出すためには、理学療法士と患者との間に信頼関係がなければできません。

一方的にリハビリを処方するだけではなく、患者の話を聞いたりすることもとても大切なことなんです。

国家資格を取得して理学療法士になる!

理学療法士になるには、国家資格を取得する必要があります。

これは指定の学校に通えば、ほぼ取得可能です。

国が指定している専門の養成校は3年制の専門学校と短大、大学なら4年制があります。

この期間で資格取得に必要な知識を学んでいきます。本来のカリキュラムでは3年で全てを学べるようになっています。

しかし、大学は4年制ですよね。

これは3年間で学ぶことを、4年まで引き伸ばしているだけなので、教わることに差はありません。

専門学校でも短大でも大学でも学ぶことは一緒です。

理学療法士は、一度社会に出た人が再度目指す職業としても知られています。

社会に出た人が気にするのは年齢面だと思います。

あまりにも年齢が行き過ぎていたら就職の時に難しいかもしれませんが、国家資格を取得するということに関しては別段年齢の制限はありません。

就職のことを考えたら理学療法士を目指すのは早めのほうがいいかもしれませんね。