精神医学の知識は、理学療法にも役立つことが出来ます。
なぜなら、患者の心に共感することでリハビリがスムーズに進むことがあるからです。
リハビリを必要とする患者の中には、精神的な問題から医師や療法士に心が開けないことがあります。
コミュニケーションが上手く取れれば、どうにかリハビリを進めることもできますが、そのコミュニケーションのとり方が難しいのです。
そんな時に、精神医学の観点から患者の気持ちを推測し共感することへとつなげていけば、リハビリを成功させることができます。
健康である部分とそうでない部分を捉え、適切に判断するのは理学療法士の技量でもあります。
身体の障害だけでなく、心の傷も同時に治療できれば、リハビリの成果は格段に上がります。
患者の健康促進と身体能力の回復を同時に行えるので、その相乗効果は大きなものです。
以上のことを踏まえると、理学療法の手助けとして精神医学の知識を蓄えておくことは重要なのです。